美の散歩4月号・モノがたり


BI NO SANPO                    2009年4月  「vol.20」

               刺繍・織り・染め

            鈴木智美   すずきさとみ

新たに旅立つ人にも、新しい出会いを迎える人にも、春がやってきます。
凍える寒さの冬に畑を耕し、蒔いた種が花咲く季節です。
新たなスタートの季節です。
それは3月の太陽の光にかざすと、ステンドグラスのように模様が浮かび上がってきました。今回登場するのは、日本の刺子に似たインドのカンタ、暖簾のような韓国のチョガポなどの技法を取り入れたタペストリーや衣服、ストールにバックを作っている鈴木智美さんです。
日々の生活を楽しんでいます。
そう話す彼女の一日は毎朝6時の愛犬との散歩から始まります。
一日が始まる新鮮な空気とすがすがしい太陽の光を浴びて、公園や河川敷を散歩します。朝のエネルギーが体の中にスーッと入っていく感覚が好きです。
にこにこと笑顔で話してくれました。
そして、作品制作。
刺繍の模様は、刺しながら作っていくこともあるの。図案もなく、無心に作りながら生まれてくる形に出会えるとうれしくなります。そんな時に流れる静かな時間を楽しみながら作っています。だから何年もかかって出来上がるものもあるんですよ。でも、出来上がったときの心の充実感が何ものにも変えられないの。
刺繍の他にも、着物のリメイクや織物も手がける鈴木さん。
これからも彼女の楽しい日々は続いていきそうです。



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