実家にて

 

3月18日(金)


 穏やかな朝、かみさんと犬のハナと一緒に散歩に出かけた。生まれ育った実家の風景に精神的にも安心する。しかしその風景の中にも震災の激しさが目に映る。瓦が落ちて仮のブルーシートで覆った家々、レンガ工場の煙突が傾いていたり、道路を横切る線路の踏み切りには電車が途中停車していた。その停車中の電車の下をくぐり実家に戻った。


 実家の一部屋を片付け、長丁場でお世話になる事にした。岩ヶ岡には井戸水があり、水道も早々に復旧してお風呂にも入ることが出来た。実家という場所があること、つくづく親のありがたさ・あたたかさを実感した。



3月19日(土)


 実家から歩いて5分、かみさんの実家も同じ部落にある。高台にあるせいか、まだ水は出ない。実家同士、仲が良いので両親は何日か振りにお風呂に入れてもらった。(娘は母の体を洗っていた)


実家にて心身ともリフレッシュしたせいか、1819日は異臭の恐怖とは無縁で過ごすことができたので、みんなもひと安心だったと思う。その夜、甥が明日は仕事が休みなので「じゃあ、いわきを少し離れて温泉にでも入りに行こう」ということになった。


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