松田松雄没後11年展

 

                            静物(実のある) 24×27cm
ギャラリー創芸工房・ART SPACE ELICONA共同企画
   
    会期:2012年6月9日(土)-6月24日(日)
    10:30AM- 6:00PM<月曜定休>
    初日(6/9)オープニングレセプション 6:00PM ART SPACE ELICONAにて
   


MATSUDA・MATSUO
1937.4.26 岩手県陸前高田市に生まれる
1963.福島県いわき市小名浜に移る
1969.「芸術生活画廊第3回公募コンクール」入賞
1972.個展 「松田松雄展」MORIOKA第一画廊 以降′78′82′89′91
1975.「第10回昭和会展」林武賞
1976.「第2回日仏現代美術展」パリ賞 アカデミー・デ・ボザール賞
1982. 個展 いわき市文化センター 以降′84′88
1984. 東京キット・アイラック・コレクション・ギャルリィーにてデッサン展
1993. 原因不明の病に倒れる
1995. 「モノクローム(白と黒)展」 喜多方市立美術館
1998. 「黒の余韻- 松田松雄 斉藤隆 -」 いわき市立美術館
2001.4.25 土に還る
「まぼろしを見る」 松田文
父・松田松雄は陸前高田の出身で、いわきで画家生活を送った。 父の作品の中に繰り返しあらわれる原風景は、昨年の震災によ る大津波で松田の本家とともに波に消えた。
震災直後、床に散乱した父の図録を手に取った私はぞっとした。 そこには何かに怯え行き場をなくした難民や、浜に打ち上げら れた夥しい数の死体、悲嘆に暮れる家族の群像、孤独に苦しむ 人間の姿……が、あったからだ。しかしそれは私というフィル ターを通して見えた無邪気なまぼろしにすぎない。そんなもの を父は描いていない。
遠い未来に父の作品と出会う人々は、そこにどんなまぼろしを 見るだろう。父が生きていたら、今の状況をどう見ただろう。
今後も大地震は起こる。原発事故の放射能汚染は半永久的に続く。 没後11年。断筆から19 年。作品が存在する限り、松田松雄も半 永久的に、強かに闘い続ける。
    
ー限りない挑戦ー
ギャラリー創芸工房・ART SPACE ELICONAの2会場にて「松田松雄没後11年展」を共同開催致します。キャンヴァスや紙、版など、表現の素材や作風を躊躇することなく変貌させていった松田松雄の仕事は、極限まで突き詰めた空間構成が見せる凛とした緊張感の中に人間への深い洞察を私たちに喚起させ、今も色褪せない強い生命力と静謐な祈りに満ちています。
是非 共同企画の両会場に足を運び「松田松雄の世界」をどうぞご覧ください。
    
ART SPACE ELICONA:いわき市平大町10-3 TEL/FAX 0246-24-0004
                                http://www.elicona.com


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