「震災とコロナ禍重ねる 新興美術院展で新人賞」2021/5/9付 福島民友新聞掲載

震災とコロナ禍重ねる 新興美術院展で新人賞

以下、2021年(令和3年)5月9日(日)付 福島民友新聞掲載記事です。

いわき市で「ギャラリー創芸工房」を営む鈴忠寿(本名鈴木忠寿)さんが日本画の全国公募展「第70回記念新興美術院展覧会」の新人賞(正長賞)に輝いた。
鈴さんは「東日本大震災から10年の節目に是が非でも出したい作品だった」と語った。主催する新興美術院が8日、発表した。
鈴さんは「無強福(むきょうふく)」と題した作品を出品。震災当時の新聞記事を下地に使い、その上に顔料やにかわなどの画材で防護服姿の人物を前景に、背景には津波で壊れた東京電力福島第一原発の建屋を描いたという。
「放射線と新型コロナウイルスの感染拡大。防護服には目に見えないものへの恐怖のイメージを重ねた」と鈴さん。失われて初めて分かる日常のありがたさを表現するとともに、早く平穏な日々が戻るようにと願いを込めた。受賞作は震災とコロナ禍を二重写しにした意欲作となった。
同展は20日から東京都美術館で開催される予定だったが、新型コロナの感染拡大で中止となった。鈴さんは「残念だが、いつかお披露目できる日がくれば。こういう時こそ、地に足をつけて活動したい」と前を向いた。
(以上、新聞記事より)

 

・タイトル「無強福」
・サイズ (263×173㎝ 変形200号)
・材質  (パネル+新聞記事+顔料)

パネルに10年前の東日本大震災と原発事故の新聞記事を張り合わせ、下地が透けて見えるように顔料・膠・胡粉・方解末・水晶などを使い描きました。
新型コロナウイルスでの防護服姿を目にする度に、当時の東日本大震災と原発事故の光景が鮮明によみがえり目に見えない、先のわからない恐怖感が重なります。
新型コロナウイルス、度重なる地震、豪雨、竜巻、噴火などいろいろな事が起こりますが「無強福」心身共に強く健康で、何げない穏やかな日々が一番の幸せであり、ゆったりとゆっくりと地道にぶれない生き方が求められます。

鈴 忠壽


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