大地震・大津波

 

3月11日(金)


ギャラリーでは、いわき市の地元作家による彫刻展開催中。午後2時40分すぎBIBIBI‐と突然に作家の携帯電話から大きな警戒音が響く・・・。まもなく大きな横揺れ、止まらない・おさまらない、ますます激しい横揺れで立っていられない。展示のテラコッタ(素焼き)の作品は展示台ごとバタバタと大きな音をたてて床に叩きつけられた。2Fの常設展の方からも凄まじい音が・・・私の目の前で、作家の目の前で次々と作品が壊れていく。身の危険を感じ屋外へ、まだまだ揺れは止まらない。大地は映画の1シーンのように無数に亀裂が入り、生き物のように上下に動きながら黒い水を吹き出し、何本もの電柱が根元から折れて傾いた。

自宅兼工房も基礎の埋没・亀裂により家も傾き、水道・ガスともライフラインがSTOP。床は波打ち壁には亀裂、食器棚付近は特に滅茶苦茶、歩いていても傾斜で気分が悪くなり生活するのも困難になってしまった。余震が続く中、自宅脇のギャラリーに生活を移すことにした。ラジオに耳を傾ければ、海岸沿いは地震と津波により死者・行方不明者多数の壊滅状態という。


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